お盆のお墓参り行きましたか?
そこで、懐かしい人に何を話しましたか?
その人との大切な思い出はなんですか?

こんにちは、「料理の家庭教師」
「思い出の味 再現します」の宗河美幸です、
今日も訪問してくださってありがとうございます。

あなたにはもう一度食べてみたい
「思い出の味」はありますか?

お盆で帰省された方も多いと思いますが

実家に帰ったら、とりあえず○○でしょ?!
家族が集まる時にはいつも○○が食卓に
おふくろの味といえば○○でしょ?
うちの○○は、よその○○とは違うんだよね~
やっぱ、うちのお母さんが作る○○じゃないと!

帰省のタイミングでこんなこと思いましたか?

あなたの特別な「思い出の○○」は何ですか?

それは、今でも食べられる味ですか?
もう食べられないと諦めていますか?

もし、もう一度それが食べられるとしたら
食べてみたいですか?

あなたの記憶にあるその味「再現します!」

そもそも、この企画がどこから始まったかというと
海外在住で仕事で日本に一時帰国していた方に
「日本に帰ってきたら食べたいものって何ですか?」
と聞いたところからでした。

その方が食べたかったもの、それは
お母さんがつくってくれた
「子供の頃のお弁当に入ってた卵焼き」

「え~、だって私お母さんじゃないから
作ってあげたくても、私の卵焼きじゃダメでしょ?^^;」
ってなりました。

そう、「私の卵焼き」と「お母さんの卵焼き」は違う

ですよね?
あなたも子供の頃に、友達とお弁当の中身
取り替えっこしたりしたことありますよね?

で、卵焼きの味ってホント家庭によって全然違う!
塩味のもの、甘いもの、お醤油が入っているもの
中に具材が入っているもの、巻き込んであるもの

私の実家は塩味だけだったから、
甘い卵焼きを初めて食べた時は衝撃的だったなぁ~(笑)

あなたはどんな玉子焼きの記憶がありますか?

まだ独身時代に彼氏にお弁当作ってあげたこと
その時に彼がその弁当にどんな反応したかな?

結婚してすぐの頃、私の作る料理の味と
彼の実家のお母さんの味が違うこと
彼はどう思ってたんだろう?

ここで文句言ったら面倒くさいと思いながら
我慢してたんだろうか?^^;

これじゃないんだよなぁ・・・って
おふくろの味が食べたいと思ったことは
ないんだろうか?

その一瞬でいろんなことを考え、思い出しました。

そして、次の瞬間「その卵焼き」がどんなものか
とても知りたくなりました。

「その卵焼きってどんな味ですか?」
「塩味? 甘い? お醤油入ってる?
うんうん、それからそれから?」と質問攻めに・・・

そのときは居酒屋さんでご飯を食べながらだったので、
その場で作ることは当然できなかった。

でも、どんなだろう?作ってみたい、作りたい、
食べさせてあげたい、そして私も食べてみたい!

そして、次の日から頼まれてもいないのに
その時の記憶を頼りに試作を始めました。

今は便利な時代なので、それを写メで撮り
「昨日の話聞いて、卵焼き作ってみました~!」と
この写真を送りつけた(笑)

2014-11-26 15.21.49

 

 

そしたらすぐ返事が来て、もっと茶色かったなぁとか
表面は結構焦げ目がしっかりついてたよなど
初めて聞いた時より、詳細な情報が返ってきた。

「うんうん、OK! じゃ、こんな感じ?」と
折り返すこと10数回、時にはスマホで動画を撮り
湯気が上がるところを見せながら、
中の火の通り具合までも確認してもらう。

でも、いくら上手にできても海外と大阪で
お互い離れているから、口には入らず・・・^^;

そして数ヵ月後、やっとそのタイミングが来ました!
お忙しいその方に会えるタイミングで上京。
キッチン付きのホテルを探し、来ていただきました。

ホテルの近くのスーパーで卵を買い、
卵焼き器や調味料類は大阪から持参!(笑)
待ちに待った瞬間でした。

チェックインして、その方がいらっしゃるまでの時間に
リハーサルというか、最終のイメージチェック。
ホテルだからIH調理器しかなく、
火加減が思うようにいかず、
自分のイメージにできるまで、繰り返し試作。

まずは、私のイメージの卵焼きを食べていただきました。

「うん、美味しい。でも、もうちょっと甘いかな?」

うんうん、もうちょっと甘くね・・・と作り直し

「どう?」
「まだ、もうちょい甘い。で、もっと表面焦げてたかな~」

うん、わかりました。

「これでどう?」と繰り返すこと数回。

こういうのって突然くるんですよね(笑)

「おお~!これこれ!すごいね、本当にできるんだ?!」

「あ!マジで?出来ました~!?」

「やったね~!めっちゃうれしい~!」と私(*^^*)

「いや~、できないと思ってたから、びっくりしたよ!」

「過去、歴代の彼女に作ってもらおうと思ったことあったけど
 誰も作れなかったから、無理だと思ってた~」っと・・・

「はい、彼女じゃないけど、作れました(笑)
 言わせてもらえるなら、一応、プロなので^^;」

「いや~、プロでも普通、作れないっしょ?」

と、その時ももちろんご満足頂いたのですが、
何回作ればいいかわからないからって
玉子いっぱい買っちゃってたから、

「玉子まだ残ってるから、良かったら明日の朝でも
 卵焼き食べます?」と残りの分、
全部卵焼きにしてお持ち帰りいただきました(笑)

そしたら、翌朝一番にその方からご連絡が・・・

「いや~、すごいね、今朝の方がウマイよ~!」

そう、「お弁当に入ってた卵焼き」だったから
出来たての温かいものより、
冷めた方がぴったりだったみたい。

そっかぁ、そうなんだぁ~
人の味の記憶ってそんなに鮮明に覚えてるんだねぇって
とっても不思議で、感慨深かった。

そして、記憶の中にある「それ」はちゃんと
「それ」か「それでないか」が識別できる。
「似ているけど・・・」は「違うもの」として認識される。

言葉に上手に表せなくても、「それ」は
確固としてそこに存在している。
面白いなぁ、どうなってるんだろう、もっと知りたい!
ってなりました。

その時いただいた感想はコチラから
一番下の部分です。

写真は去年、お墓参りに行ったときの写真です。
お墓の周りに大きな木がたくさん生えているのですが、
セミの抜け殻が鈴なりです^^;

Image

 

先日のブログで私の「思い出の味」は
母が作った「ちらし寿司」だと書きましたが
じゃあ「私の母の思い出の味」は何だろうと
聞いたところ「ない」という返事で、
とても悲しい気持ちになりました・・・。

今日はお盆ですが、戦後まもない時代
夫を亡くした祖母は子供を3人抱え
生活のため食堂を切り盛りしていて
子供たちの食事の面倒は長女の母がしていたとか。

それで母にとって「お母さんの思い出の味」は
記憶にないという、ちょっと悲しいお話でした。

終戦記念日、そしてお盆・・・
そんなことを思った真夏の一日でした。