毎回、いろんな愛の形を垣間見る
「思い出の味 再現します」

今回は香川県の宇多津というところで
朝から四国の名産、ゆず酢を使った
「バラ寿司」

夕方には船で
瀬戸内の小さな島 粟島に渡り
満州から引き上げてきた
大好きだったおばあちゃんが
子供の頃よく作ってくれた
「水餃子」を作って来ました。

事前にヒアリングをして
お伺いする前に試作を繰り返して
写真や、動画で料理を見ていただき
イメージになるべく近づけます。

でも、写真って意外と大きさが
伝わりにくかったりしますよね^^;

だから、大きさがわかりやすいように
横にタバコの箱や500円玉置いたりして
だいたいの目安にすることあるんですが、
今回はびっくりの大きさ!でした(笑)

今ならジャンボ餃子とかいうくらいの
大きさだったかもしれません。

餃子の皮(生地)も手作りなので
大きさの自由はきくのですが
お腹をすかせた子供たちに
早くいっぱい食べさせてあげたい
という気持ちが、この大きさにさせたのかな
なんて、思ったりもしました。

そして、なんと今回の初めての試作
水餃子の写真を見てもらっての感想が
「きれい過ぎる」・・・!!

びっくりですが、これ時々あるんです^^;

家庭で料理を作ってくれる
お母さんやおばあちゃんって
当然ですがプロじゃないですよね。

餃子も手作りするけど
店で売っているもののように
きれいで形が整ったものじゃない。

きれいで、おいしそうだけど
お客様が食べたいと思っているのは
「これ」じゃない、ってこと

私は普段から意識していないけど
プロとして店でお客様に
料理を出していたからか、
どうすればより美しく、
より美味しくできるか
をバックグラウンドでずっと考えてた。

だから、もっとこうすればいいんじゃない?
もっとこうすれば、美味しそうにみえるかも?
もっと美味しくするには? などなど

意識して、そこのスイッチを切らないと
こんなことになっちゃう。
料理人としての私の「我(が)」がでるのか
この私の中のせめぎあい(笑)

でもこの際、そこはいらない。

もちろん、作っていく途中で
お客様の話や、感想を聞いて
「餃子の皮はもっと透明感があった」と聞けば
そこはプロの知識と経験で
じゃ、粉の配合はもっとこうだなとか
この大きさにするには、
一つあたりの豚肉の分量は何gだとかの
計算は必要だったりします。

でも、実際目の前で作っているところを
見てもらって行く中で
思い出していくこともたくさんあるので
その時々で修正し、合わしていく。

そのなかで、へぇ~こんなことしてたんだ!
という発見もあったりするのが
私にはすごく楽しいし、勉強になる。

そして、それを私自身が
食べてみたいと思う好奇心。

よく友達同士で
「どこそこの店の~~が美味しい」とか
「この間食べた~~が美味しかった」とか
話したり、聞いたりしますよね。

で、よっぽど気になれば
実際にそこのお店に行って
それを注文して食べてみる。

でも、
「うちのおばあちゃんが作ってくれた~~」
とかって、そういうわけには行かないですよね。

そのおばあちゃんや、お母さんが
ご健在であっても、家に行って食べさせてもらうも
今の時代難しいし、遠く離れていることもある。

宅急便で送ってもらっても、
作り立てとは違うものになってたりもする。

私が今やっていることは、
そもそも、そんな話を聞いて
自分がそれを食べてみたかったから

その人が言う「それ」が
手に入らないなら、自分で作ってしまえ
って感じのところから、始まりました。

「鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス」
みたいな、感じかな?(笑)

そして、同じ卵焼き、肉じゃがでも
一つとして、同じものがない

いつも、いつも初めてのチャレンジ!
そして、わくわくするような好奇心と
達成したときのお客様の涙や満面の笑顔

刺激的すぎて、今もこれを書きながら
ひとりでニヤニヤしてしまっています(笑)